Sigur Rós at Jamsil Indoor Stadium, Seoul Nov. 22. 2016
Sigur Rósを見に韓国のソウルまで行ってきました!韓国初上陸!ライブ以外の道中についてはまた別に書くとして、まずはライブについて書きたいと思います。
ライブ会場はキャパが13,000くらいで日本の武道館くらい?の規模。私はスタンディングのステージに一番近い、Orri側のブロックでした(フジはGeorg側だったので今回はこっちにしました)。
会場までの道は数メートルごとに(街灯?)フラッグがかかってて、開場入口には巨大なバナーが出てて、この時点で相当テンション上がりました。
気づいたら韓国まで来ちゃったよ...という感慨深さもありつつ
これが日本だったら武道館だったのかな...という寂しさもありつつ
進んでいくとさっそく物販スペースが。Tシャツ、トートバック、ニット帽などのアパレルやLP・CDの販売も。もう少しでLP買っちゃうとこだったけど(プレーヤーがない)そこは抑えてトートを買いました(柄はTakk....のジャケット↓)
上の写真に写っている黄色いリストバンドをもらって、いよいよ会場内へ。スタンディングは傾斜がないのでときどき前の人で視界が、、あっ、あ、、ってなるときはあったけど、思ったよりステージは近かったし、(最前で見てた)フジのときには見えなかったサイドスクリーンの映像も見れたのでよかったです。
始まるまでの間、静かでどことなく不気味な感じの音楽が流れてて(たまにÓveðurのイントロみたいなフレーズも)一気にSigur Rósの世界に引き込まれます。そして時間ちょうどにメンバーが登場し、Óveðurからスタート。フジでもこの曲からだったのでいつの間にかものすごく思い入れの強い曲になってて(ちなみに新曲です)、ちょっとこの曲について語りますね。
Jónsiといえばあのファルセットですが私は普通の歌声の方が更に好きで(ファルセットも好きだよ!!)Óveðurは普通の音域からだんだん盛り上がり、後半のJónsiの声の伸びがとても力強くて、ラスト近くでファルセット入るっていう静かに始まってゆっくり盛り上がるこの展開がたまらないんですよ!!オープニングにもバッチリはまってて...。あと後半のドラムに合わせて眩いフラッシュが光る演出、すごくかっこよかった。
今回はセットが少しシンプルになってて、ブラインドみたいなパーテーションはなくなってました。でも音響はフジで聴いたよりもずっと良かった!!
全体のトーンはアルバム"Kveikur"直系な感じでとにかくヘヴィ。それに"( )"の暗さと静けさを合わせた感じでしょうか。もちろん他のアルバムからの曲もセトリに入ってるけれど、きらきらした多幸感のような雰囲気はあまりない。Glósóliも後半こんな激しく破壊力ある曲だったっけ!?!?ってほど、Orriのシンバルとライトニングが炸裂してすごい。(ところで今回Orriは長かった髪の毛をバッサリ切っていて、前髪の分け目もたぶん変わっててだいぶ印象が変わってました)
破壊力のすごさでいったらこの日印象的だったのがNý Batterí。冒頭のボウイングはそれはもうものすごかったんですが、静と動のコントラストがはっきりしてて、ラストは全ての楽器とボーカルが炸裂し、とてもじゃないけど全てを受け止めきれない感じでした。
あとKveikur。最初からとことんヘヴィでこのライブの雰囲気では主役な感じ。やばい本気でかかってきた、みたいな(?) 。Georgのベース本当かっこいいんだこれが。
そして忘れてはいけないSæglópur!!
やっぱり後半の勢いはもんのすんごい!!!
前半ですでに泣きそうになっているところに容赦なくとどめを刺してくる感じ。むり。死ぬ。あれは本当この世のものではない。
その一方、やっぱり泣いたのはFestival。前半のJónsiが歌うところで元々KjartanパートだったピアノをOrriが弾いててもうそれ見て色々複雑な思いもありつつ泣いてしまった。拍があってないような部分なのでKjartanがJónsiを見ながらタイミング合わせてたあのパート...。そして今度はOrriが。これがものすごく美しかった.....(後半はまたJónsiがめちゃくちゃ煽ってましたが)
しかしそれにまして泣いたのは、フジで聴くことのできなかったFljótavík!!
この曲は個人的な思い入れが強かったこともあり、美しすぎるメロディー、歌声、そしてここでもOrriのピアノにどうすることもできず聴き入っていました。この曲聴けただけでも韓国に来てよかったと思う。それくらい感動しました。
Jónsiが "Takk fyrir, takk fyrir koma"(来てくれてありがとう)と言うとあっという間にラストのPopplagiðへ。
最後の最後でもうこの日のすべての曲足したようなエネルギー量で爆発してて
もう無理ですごめんなさいそれ以上やめれぇぇぇぇと叫びたいけど声すら出ないみたいな感じでした(伝われ)。
あれを生で見てしまったらしばらく生きた心地はしない。何であそこまで表現できるのか。どの曲もアルバムの100000000倍は迫力ある。
1年分の感情を引きずり出され身体もバラバラに引き裂かれたような気分でした。
ラストはステージに"TAKK"(ありがとう)の文字が映し出され、3人が出てきてお辞儀。やまない歓声に再び出てきてまたお辞儀。あっという間、ほんと短すぎた90分のステージでした。
そんなこんなで私の韓国遠征は幕を閉じました。帰り際、現地の女の子にポスター前で写真を頼まれたので撮ってあげたら、私も撮ってもらえました(このポスター、貰えばよかった...)
韓国こぼれ話はまた別の記事に書きます。
*Set list*
1. Óveður
2. Starálfur
3. Sæglópur
4. Glósóli
5. Vaka
6. Ný Batterí
7. E-bow
8. Festival
9. Yfirborð
10. Kveikur
11. Fljótavík
12. Popplagið